他の病気が原因の白内障もある

白衣の私見

 白内障の主な原因は加齢であることが大半なのですが、他の病気から白内障を引き起こすこともあります。特に若い年齢での白内障はこれら他の病気が原因であるものが多いです。

  • アトピー性の白内障
  • 糖尿病性の白内障
  • ブドウ膜炎からの白内障
  • 外傷性の白内障
  • 薬剤性の白内障

 このあたりが白内障を引き起こす病気として有名なものになります。

 では、ここから先でそれぞれをもう少し詳しく紹介していきたいと思います。

アトピー性の白内障

アトピー性皮膚炎

 アトピー性皮膚炎という病気はかなり有名な病気であるため、ご存じの方もいるかと思いますが、皮膚に炎症が起こり、強いかゆみを引き起こす病気です。

 特に、かゆみがひどい方が、目の周りを強くこすったり、叩いたりすることで水晶体が傷ついてしい、濁ってしまうことが知られています。

 また、アトピー性皮膚炎で使われる治療薬のステロイドを長期にわたって使用していると白内障を引き起こすことも知られています(薬剤性の白内障は後述します)

糖尿病性の白内障

糖尿病のインスリン治療

 糖尿病も有名な病気なので、知らない方の方が少ないかと思いますが、血糖値が高くなることで様々な症状を示す病気の1つです。

 しっかりと経口血糖降下薬やインスリンによる治療を行っていれば問題ありませんが、無治療でいると血糖値が高くなるだけにとどまらず、水晶体の糖分値も高くなってしまいます。

 水晶体の内部にブドウ糖がソルビトールという物質を生成することが分かっており、これが白内障の原因になってしまうのです。

ブドウ膜炎からの白内障

ブドウ膜炎

 ブドウ膜(脈絡膜、毛様体、虹彩)に炎症が起こることでも、白内障を引き起こすことが知られています。単発で起こる程度のブドウ膜炎であれば、大きな心配はいりませんが、年単位で長期に続くブドウ膜炎の場合、白内障を引き起こすことがあります。

 また、ブドウ膜炎では治療薬としてステロイドの点眼薬を使用することもあり、こちらも長期にわたっての使用で白内障を引き起こすことも知られています(薬剤性の白内障は後述します)。

外傷性の白内障

頭部の外傷

 目の近くや目そのもの自体に怪我をすると、水晶体に傷がついてしまい、白内障になる恐れがあります。

 外傷性の白内障は、外傷して比較的すぐに視力の低下が始まるのですが、案外と気付きにくいこともありますので、目の近くに外傷を負ったときは眼科検診などを受けることをおすすめします。

薬剤性の白内障

薬剤性の白内障

 医薬品の副作用に白内障を引き起こす薬剤があるものがあります。例えば、ステロイド剤や、緑内障治療薬(ピロカルピン)などが有名です(もちろん、他にもありますが)。

 これらは、メインの病気の進行・治療状況などにもよりますので、自己判断での使用の中止はNGです。主治医と相談の上、白内障の進行状況なども鑑みた上で治療方針を考えていきましょう。

他に原因がある白内障治療について

主治医の判断

 基本的には白内障の治療よりも、原因疾患となる側の治療を優先するのが一般的で、白内障はある程度の治療を進めつつ、様子観察をメインに行います(主治医の判断にもよります)。

 日常生活に支障が出ていなければ、経過を見ながらの保存的治療で、よほど悪くなってきたり日常生活に支障が出たら手術などの手段をとることもあります。

 ただ、注意が必要なポイントとしましては、高齢の方でもともと白内障がある程度進行してきている状態で、他の病気の原因により白内障の進行が一気に進むっということもありますので、40歳を過ぎたら定期的な眼科検診を受けておきたいですね。

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